Vimperator 0.5.3 から 1.x 系での変更点
Vimperator は Firefox の Look & Feel を vim ライクにする Firefox のアドオンです。これを利用すると vim でテキストファイルを開いているような操作感でブラウジングを行えます。vim使える方はお試しすると吉かもです。
2008-05-14 に Vimperator が 1.0 にバージョンアップし、2008-06-03 には 1.1 がリリースされました。1.x 系は未だ試験的ステータスですが、利用されている方も多いようです。1.x 系は Firefox 3 beta3 以上でのみ動作します。
更新時に操作方法の変更もあったようなので ChangeLog を参照しつつ重要とされているもののみ解説してみます。基本的には使ってみたり :help すれば確認できる内容です。
Vimperator 1.1 での重要な更新内容は "security update" と書いてあるだけなので省きます。
Vimperator 1.0 での重要な変更点
hints 機構のリライト
hints は、f, F, ; を押下するとクリッカブルな要素やフォームにマークが表示され、マーク上の文字列を入力するとそのページに遷移したり、指定したフォーム要素を選択できるという便利機能です。
- ヒントの表示が数字になりました
- ヒントがアンカの文字列にもマッチするようになりました。ヒントを表示した状態でリンク表示されている文字列の入力していくと、どのアンカを指定しているか特定できた時点でリンク先に飛びます
- ヒント表示すると対象の文字列背景色がライトアップされます。地味にうれしい。
- extendedhinttags オプションを利用してヒントを表示する要素を指定できます
- オプション
- 削除: 'hintchars', 'maxhints'
- 追加: 'hinttimeout', 'hintmatching', 'wordseperators'
- f キー
- このヒントを入力すればリンク先に飛ぶのは同様です。以前はアルファベットだったので、ヒントを大文字で打つと新しいタブで表示する、という動作が可能ですが数字になったことでこの機能は無くなっています。
- F キー
- 機能的には f と同様です。ただし、リンク先を新しいタブで表示します。
- ; キー
- ヒント表示したアンカを選択して、そのアンカに対してどのような動作をさせるか指定するためのコマンドです。(例:リンク先を保存)
- 基本的な機能は変わっていませんが、入力順が変わっています
- ; -> {mode} -> {hint} の形式で入力します
- 例1 ; -> s -> 11 = 11番のリンク先を保存
- 例2 ; -> v -> 11 = 11番のリンク先のソースを表示
I キーの動作がなくなりました
- 代わりに Ctrl-Q と Ctrl-V が利用できます
- Ctrl-Q は以前の I と同様です。Vimperator のキー入力フックを無効にします(PATH THROUGH)
- Ctrl-V は一回だけ、Vimperatorのキー入力フックを無効にします。
- 例:Ctrl-V してから Ctrl-B するとブックマークが開かれる。開いた時点で PATH THROUGH は解除される
:bmarks! と :history! の変更
※自分ほぼ使ってない機能なので、読み違えてるかもしれません
原文:
- IMPORTANT: :bmarks! and :history! open the matching items now in a tab, instead of bringing up the bookmarks/history window
B コマンドは :buffers として動作します
※これも使ってないので読み違えてるかも
- bufferwindow は削除されるでしょう(:buffers!のこと?)
- 5番目のタブに飛ぶには B5gt としてください
- 注)飛ぶだけなら 5gt だけでもできるようです。
原文:
- IMPORTANT: "B" mapping now works just like :buffers, old bufferwindow will be removed at some time. Use B5gt to jump to the 5th tab.