我流な要件定義概説(1)

更新頻度もあれなので、手元のネタをちまちま書いていくことにします。

ほぼ完全に我流です。厳密にいえば大昔に要求仕様の探検学を読みましたがそれ以降はほぼ独学でした。そのへんご了承のうえ読んでいただければと思います。

で、まず最初です。

ここでの根本的な考え方

要件とは

先ず身も蓋もない言い方をします。

”要件とは、実現しなければならない項目である”

機能要件だろうが性能要件だろうが上記の意味は変わりません。ではそんなシンプルなものに方法論が必要なのか。シンプルがゆえです。要件という言葉にそれ以上の意味は無いがゆえに、それを如何に導出すればよいかの道筋が見当つかない訳です。

美味しいものを作れるようになるには、料理が上手くなればいい。じゃあどうやって上手くなるの? というのと同じ事です。

3桁の足し算を小学生に教えるさい、どうすれば効率よく学力が伸びるか。繰り上がりが入るため難易度が上がります。これの教え方には方法論があります。遠山啓という方が発明したそうですが、3桁の足し算のパターンから繰り上がりの有り、無しなどのパターンを洗い出して144個の型を作り、構造だてて、道筋を示したのです。少なくとも当時は、この方式で教えると計算問題の平均点が20点は向上したとのこと。水道方式と言うそうです。

同様に、要件定義にも構造と道筋があると思っています。次回以降、このあたりつらつらと書いていこうと思います。